第17回「令和最新版!三色の扱い方」

第17回「令和最新版!三色の扱い方」

こんにちは、ヨーテルです。
本日は「令和最新版!三色の扱い方」というテーマでお話していきたいと思います。

なぜ令和最新版というタイトルにしたかというと、これは三色の歴史が関係しているからです。知ってますか、三色って歴史があるんですよ。

この役って、人によって好き嫌いが最も激しい役だと僕は思っていて、それは何でかというと三色の歴史が関係しているからなんですね。なのでまず三色の歴史から説明していきます。

昭和の三色・平成の三色

まず昭和の時代なんですが、この時代はもうとにかく三色を狙え!というのが割とマジョリティな考えでした。どの戦術本にも大体三色のことが書いてあるくらいには、三色を狙う人が多かったんですね。

昭和の有名な雀士として有名な阿佐田哲也の格言には「配牌見たら三色探せ」というのがあるほどです。また、日本プロ麻雀連盟所属で以前EX風林火山に所属していた二階堂瑠美プロは「私は三色を作るために麻雀を打っている」と以前話していたほど三色を愛用しているプレイヤーです。

さて、そんな大人気な役の三色ですが、実は平成に入るとその評価は一変してしまいます。手役を追い求める麻雀より牌効率を駆使して1巡でも早くアガる、スピード重視の麻雀が人気になりました。

そうなってくると作るのに手間のかかる三色は一気に不人気役となり「三色は偶然役」という格言も生まれてしまいました。要はテンパイした時にたまたま三色になってたらラッキーだよね、というもので、わざわざ狙うほどの役じゃないよ、という意味の言葉です。

このことから、三色はいつの時代に麻雀を覚えたかによって、好き嫌いがかなり分かれてしまうという現象が起こったわけです。よく麻雀配信で三色がちょっとでも見えるとコメント欄に現れる「三色おじさん」なんて人がいたりしますが、たぶん三色おじさんは昭和生まれの雀士だと思います。(諸説あります)

ではそんな三色、実際のところ昭和の考えと平成の考え、どちらの方が正しいのでしょうか?今や時代は令和に入りました。そろそろはっきりさせなければいけません。

私ヨーテルの見解を申し上げますと、この2つの主張、どちらも極端すぎると思います。昭和の主張のようにまるで三色が麻雀のすべてである、みたいなこと言われてもそんなわけないと思いますし、だからといって偶然役と言われるほど狙ってはいけない役なのかと言われれば、それもまた違います。
三色は正しく、状況に合わせて狙ったり狙わなかったりを使い分ける必要があるのです。

という感じで三色の歴史を紹介したところで、ここからは令和の正しい三色についての知識を解説していこうと思います。

令和の三色とは?

例題①

ではまず最初に、三色について有名な問題を紹介します。

こちらの手牌で、を切れば待ちのピンフ、を切ればカン待ちの三色になります。リーチはかけるとして、どちらに受けるべきでしょうか?という問題です。

この問題は、ドラの枚数によってどちらに受けるべきかが変わってきます。

◉ドラがない時
[リーチ・ピンフ]と[リーチ・三色]の比較は、もう圧倒的に切りで三色に受けるのが正解になっています。[リーチ・ピンフ]だと2000点ですが、[リーチ・三色]だと5200なので、ちょっと待ちを悪くしてもそれに見合うリターンがあるということなんですね。
◉ドラ1の時
この時はなんかどっちでも大差ないみたいで、場況を見て判断しましょうって感じらしいです。
◉ドラ2の時
ドラが2枚の時はリャンメンに受けるのが正解になっています。[リーチ・ピンフ・ドラ2]で既に満貫ですし、三色に受けても[リーチ・三色・ドラ2]で結局満貫、ツモるか裏ドラ1枚でようやく跳満なので、ドラ2で三色に受けるのはちょっと効率悪そうですよね。

といった感じで、ドラの枚数によって三色を狙うべきかというのは変わってきます。これは統計的に期待値が出されている問題で、結構麻雀マニア界隈では有名な問題になっています。

この問題から皆さんに認識してもらいたいことがあって、それは「ドラ0の時の三色はめちゃくちゃ強い」ということです。

これは麻雀の点数計算に仕組みがあるんですけど、麻雀って4翻までは点数が倍々に増えていくんですけど、そこから先は点数の伸び率が微妙なんですよね。
満貫(4ハン)から跳満(6ハン)って2ハン乗せなきゃいけないのに、点数は1.5倍にしかならない。普通4倍だろ、と思うんですが、それはもう現代の点数ルールを作った人がそう決めたんでしょうがないとして、この点数計算の仕組みだと、いかに効率よく満貫を作るか、というのが勝つうえで重要になってくるわけです。

なので「リーチのみ」や「リーチ・ピンフ」などの手に三色を付けるのは点数が跳ね上がるのでめちゃくちゃ強いです。
逆に、「リーチ・ドラ2」みたいな既に3ハンくらいある手に三色を付けてもあまり点数が跳ね上がらないのでそんなには強くない、というイメージを持ってもらえればと思います。


例題②

①の知識を踏まえて今度はこちらの何切るを使って三色を狙うのかといった手組の部分での解説をしていきます。自分は南家として、はオタ風と思ってください。

こちらは789の三色が狙える形となっています。やを切ってやを引いてくれば三色のテンパイと言った格好ですね。

ただにくっついても三色とはいえカンチャンとかペンチャンの悪い待ちになってしまいますし、アガりやすさという意味ではやっぱりを切ってやのくっつきに構えたほうが当然アガりやすいです。

ではこの場合何を切るのかというと、これもドラの枚数で正解が変わってきます。

◉ドラがない時
ドラがないなら例題①での通り、リーチのみでリャンメンのリーチをするよりも、三色にすることで点数が跳ね上がるので、を残して三色を狙うのが正解になります。
◉ドラ2の時
ではドラがでドラが2枚あるならどうかというと、これだと三色にしても打点がそんなに跳ね上がるわけではないので効率通りを切ってアガりやすさを求めるという感じに使い分けすればいいと思います。
◉ドラ1の時
これは例題①でどっちでもいいとなったように、この問題でも三色を狙ってもいいし狙わなくてもいい、という感じになります。

巡目が早ければ高い手を狙うだけの余裕があるのでやを切って、これがもう12巡目とかで時間がないよ、という時はを切るみたいな、そういう感じに巡目で使い分けるのがいいのではないかなと思います。

例題③

では次にこちらの牌姿をご覧ください。

②ではくっつきの1シャンテンで結構手が良かったのですが、今度は愚形待ちになりそうな2シャンテンで結構苦しい手牌になっています。

ただ、②と同じように一応789の三色が見えているといった格好になっていて、ここから三色を狙うかという問題になります。

これもさっきと同じように、ドラの枚数で正解が変わってきます。

◉ドラがない時
ドラ0は切り一択です。このまま手なりで進めても愚形のリーチのみにしかならないので、だったらあまりならないけど三色を狙ってみて、もし三色になったときに大きなリターンを得られるようにしておいた方がいいよね、という感じになります。

では、さっきまでの流れで言うと、ドラ1以上だと効率通り切りになるのかなと思うかもしれないんですが、実は違います。
この問題の正解は、
ドラ1の時は切り。
そしてドラ3以上の時は切りを正解としています。

ドラ3あれば効率通り最もアガりやすくなるよう打つのが基本なんですが、だからといって三色を狙わないわけではないというのが注意ポイントです。

この手って、正直メンゼンで効率通り打ってもなかなかテンパイしなさそうじゃないですか。苦しい受けが多くて、自分でメンゼンのテンパイになるまで引いてくるのは結構難易度高いです。

そんな時に、三色は役があると鳴くことが出来るんですよね。

例えばこの手でを切ってを引くとこんな形になって、三色で仕掛けて三色ドラ3のマンガンを作れるわけですよ。

悪い待ちでも鳴きを使えばスピードアップするので、手の形が悪い時は逆に三色を狙った方がアガりやすいという現象が起こるわけです。打点を上げるために三色を作るのではなく、ただアガるための役を付けるために三色を作るというわけですね。

ただこの問題、ドラ1の時は切りを正解にしてます。最もアガりやすいのが三色を追うことなら、ドラが何であろうと切りが正解になりそうなんですが、ドラ1の場合は違うと僕は思っています。

これはなぜかというと、ドラ1の手牌はリーチの価値が仕掛けに対して高すぎるからです。

例えばこの手を三色で鳴いたとして、三色ドラ1で2000点です。
2000点って大したことないですよね。

ただリーチまでもっていけば、リーチ・ドラ1で2600になります。
「いや600点しか変わらないやんけ」と思うかもしれませんがもちろんそんなことはなくて、ツモるだけで4000点(1000-2000)とか5200点(1300-2600)になるし、ツモって裏乗れば満貫です。リーチドラ1は結構高いんですよ。

なので、ドラ1の手牌は鳴くために三色を作ろうとするのではなく、ちょっとアガり率を落としてでもリーチ効率MAXで打つのがいいのではと思います。

では、ドラ2の手牌はどうなの、ということなんですが、ドラ2は細かい場合分けが必要になります。

(※ドラ:)

ドラ2の手は鳴くと三色・ドラ2で3900になります。まあまあな打点ですけど、満貫の半分なのでちょっとしょぼいみたいな微妙な感じです。

ただ、ドラ2の手はドラがトイツの手だったりするので、ドラがポンできる可能性もあるわけです。そうすれば満貫になります。

なので個人的には、ドラがポンしやすい牌かどうかで決めればいいのではないかと思います。

この手なら、がドラならをポンするのは難しいので、リーチドラドラを目指して切り。
がドラならはポンしやすい牌なので、三色ドラ3になりそうだから鳴けるようにするために三色を追って切り。こんな感じで使い分ければいいんじゃないかと思います。

ということで、今回は三色について解説してみました。

三色って本当に話題性のある役で、麻雀を学んだ時代によって好き嫌いがかなり分かれる役だと個人的に思ってるんですが、もう令和の時代。狙う場面とそうでない場面はちゃんと損得で決めようということで、このコラムが少しでもその助けになれたらって感じで今日は締めたいと思います。

元動画はこちら

前回コラム
第16回「『チャンタ』の上手な使い方 」

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