第1回「シャンポンとカンチャン、どっちで待つ?」

第1回「シャンポンとカンチャン、どっちで待つ?」

今回より、麻雀界WEBにて連載を始めますヨーテルです。よろしくお願いいたします。

さて、本日は「シャンポンかカンチャンかどちらを選ぶべき?」というテーマでお話していきたいと思います。

テンパイした時にシャンポンかカンチャンか、待ちを選べることがあるかと思います。サムネにも書いてありますがこういう形が残った時ですね。

カンに受けることもできるし、とのシャンポンに受けることもできると。迷ってしまいますね。

この選択の厄介なところって、もし選択を間違えてアガり逃したら取り返しのつかないことになることなんです。
何故かというと、どちらに受けても愚形という悪い待ちであることに変わりはないので、そもそもアガリづらいんですよね。ですのでこの2択はどちらを選んでもアガれてました、ということはほとんどなくて、大体どちらかの道しかアガりがなかった、ということが多いです。

ですのでこの2択は絶対間違えたくないですし、精度の高い選択が出来ることによって成績も大きく変わってきますので、こちらの講座でどちらに受けたほうがいいのかというのを詳しく学んでもらえればなと思います。

もちろん麻雀なので、自分の手牌や場の状況、見えている枚数など色々あって、その状況とかを踏まえたうえでどっちに受けるのか、という話をしていくんですが、まずは大雑把にこれだけ覚えておくだけでも役に立つことを紹介します。
それは、

「シャンポン待ちに受けた方が良いケースの方が多い」

という事実です。
特にデータなどはないので僕の体感の話になってしまうんですが、体感6:4~7:3くらいの割合でシャンポン待ちが有利な状況になる気がします。もっと細かく言うなら65:35くらいですかね。これはネット麻雀とかの上位ランカーに聞いても多分そんなにズレた答えは返ってこないと思います。

なのでまず「迷ったらシャンポンに受ける」ということが言えるのではないかと思います。シャンポンに受けて大間違いってことはそんなにないぞと。
では、なぜそうなるのかというのはカンチャンに受けた方が良いケースの紹介も含め、実際の牌姿を見ながらシャンポンとカンチャンの比較をそれぞれやっていきましょう。

皆が一番気になっていつことはやはり、《シャンポン》と《カンチャン》のどっちがアガリやすいか、ということだと思います。1%でもアガり率の高い方に受けたいですからね。

どちらの方がアガリやすいかという点について、ざっくりなのですが《待ちに点数をつける》というやり方を紹介します。

麻雀の待ちというのは待ちの数字によって優秀さが変わります。
端っこの1や9の待ちは相手から出てきやすいのでアガりやすいです。
対して真ん中寄りの3~7の牌は相手が使ってしまうので簡単には出てきません。悪い待ちになります。

それを踏まえて待ちに簡単な点数をつけます。

【1,9待ち:3点】【2,8待ち:2点】【3,7待ち:1点】

とします。これが待ちの数字の優秀さを表していると思ってください。


例題1

この手牌をご覧ください。
をポンしてカンか、とのシャンポンかが選べる局面です。
ここでさっきの点数を使います。
例えばカンに受けた場合。2,8待ちですので2点です。カン8sは2点の待ちということになります。
ではシャンポンに受けた場合はどうか。
は2点、は3~7の牌なので1点。合わせて3点です。
ただしシャンポンの場合はこの点数を両方半分にしてください。カンチャンと違って待ちの枚数がそれぞれ2枚ずつ、半分しかありませんので、得られるポイントも当然半分にします。すると合計で1.5点になります。
まとめると、カンチャンに受けると2点、シャンポンに受けると1.5点。これが待ちの優秀さの点数です。
今回はカンチャンの方が点数が高い、つまり、アガりやすいのはカンチャン待ちであると言えます。よって場況が関係なければカンに受けるのがよいということになります。

例題2

続いてはこちらの手牌。これも同じように点数を計算してシャンポンとカンチャンの比較をしていきます。

ではまずカンに受けた場合。は3~7の牌なんで1点ですね。 ではシャンポンに受けた場合はどうでしょうか。
今回はシャンポンもとと、3~7の牌同士のシャンポンです。
つまり、で1点、で1点ですが、さっきと同じように2枚ずつしかないので両方半分にして0.5点ずつ、合計で1点ということになります。

というわけで、今回はシャンポンもカンチャンも両方1点で同点になってしまいました。
同点の時はどうしたらいいでしょうか。

ズバリ、同点の時はシャンポンが優位になります。

確かに待ちの強さは現状では同じくらいと見て良いと思います。
しかし、手牌は常に変わっていくもので、この後待ちが変化することも考えられます。

もしもカンに受けた場合、リャンメンへの手替わりはの1種類しかありませんが、シャンポンに受けた場合はに加えてでもリャンメンに手替わりします。待ちの強さは現状同じですが、手替わりの多さでシャンポン待ちが優位となります。

例題3

ドラ:

では次にこちらの手牌です。ドラ3のテンパイです。
リーチはするんですが、どちらでリーチするのが良いでしょうか。

この形、さっきも出てきましたね。
カンチャンに受けるとカンなので2点、シャンポンに受けると1.5点です。では、カンでリーチしましょうか。となりそうなんですが、実はこれ、シャンポン待ちの方が強いです。

「さっきと言ってること違うやんけ」ってなるかもしれないのですが、さっきまでは鳴いた手のテンパイでしたが、今回はメンゼンのリーチです。
リーチの場合は、0.5点くらいの点数差があったとしてもシャンポン待ちが強くなります。

なぜかというと、リーチは警戒されるから。
警戒される以上、待ちの数字が2だろうと7だろうとあんまり関係ないんですよ。どうせ出にくいことに変わりはないんで。
なおかつ、ツモる確率は基本一緒ですからね。

ただ、とはいえロンアガりも一応期待したいところではあります。
ではそのために相手から当たり牌を出してもらうにはどうすべきか。そのためには、待ちが出やすい状況を作る必要があります。例えば筋になったり、ノーチャンスになって出てきたりと言った状況ですね。

それが起こりやすいのがシャンポン待ちになります。なにせ待ちが2種類あるんで、スジとかノーチャンスになりやすいんですよね。
カンだと、が通るか、あるいはが4枚見えてくれるかくらいしか通りそうになる状況は作れませんが、シャンポンに受けておけば、やが通って筋になったり、辺りが4枚場に見えてノーチャンスになったりと、通りやすくなる場が出来る確率が大分上がります。

よって、リーチの場合は多少待ちの点数に差があってもシャンポンに受けた方が良いということがわかります。

そして以上のことからさっき説明したような「迷ったらシャンポンに受ける」と言った選択が大体的を射ているということも分かるわけです。
同点でもシャンポン、リーチの場合は多少点数に差があってもシャンポン。シャンポン強しですね。

では、次は待ちが切られてしまっているケースについて解説します。
先ほどまでは待ちが全部生きている前提での説明でしたが、実際には待ちが何枚か切られてしまっていることもあります。そういう時にはどうするか。とても簡単なやり方があります。


例題4

この手でが1枚切れだとしましょう。カンは4枚全部生きてます。見た目枚数は4対3ですね。
カンチャンに受けるとカンなので1点。
ではシャンポンの点数はどうかというと、まずに関しては1点の半分で0.5ですね。そしてですが、は4枚中残り1枚しかないということで、点数を半分にするのではなく4分の1にします。

そうすると、1の牌は3点の4分の1なので0.75点になります。そしてこれを足しますと、1.25点となります。

カンチャンは1点、シャンポンは1.25点なのでシャンポンの方に受ける、ということになるわけですね。やっぱり端っこの待ちって強いですね。


例題5~7

それでは最後に、手役によって待ちを決めるケースについてお話します。

まずは簡単なケースからいきます、2翻役が絡むケース。

例題5
例題6
例題7

3つ牌姿を用意しました。前提条件として、待ちは場に出ていないものとします。4枚全部待ちが残ってるということですね。
その前提を置くと、これは全部役の付く方に受けていいと思います。

例題5は一気通貫のカンに受けて、例題6は三色のカンに受けます。

先ほども説明したようにリーチする手なので待ちはシャンポンの方が強いのですが、流石に2ハン役が絡むとなると待ちの強さはどうでもよくなりますね。例題7はツモリ三暗刻なのでもちろんシャンポンに受けるといった感じになります。

例題8

難しいのが、1ハン役が絡むケースです。
代表的な例としては「一盃口」です。

これは、待ちとしてはとのシャンポンの方がかなりいい待ちだと言えます。やはり端にかかった待ちは強いですからね。

一方ペンは一盃口にはなりますが1枚自分で使ってる上に待ちも1点の3の待ちなんで結構悪い待ちですね。

結論から言うと、これはドラの枚数で判断を変えるのがいいのではないかと思います。

最もペンチャンに受けやすいのがドラ1枚の時。ツモったら無条件で満貫ということで打点が非常に跳ね上がるので多少のアガり率は犠牲にする価値があるでしょう。

次にペンチャンに受けてもいいな、くらいの微妙な感じなのがドラ0の時。
一盃口に受けたところで、ツモって裏が乗らないと満貫にはなりません。なかなか高いハードルですね。そして待ちが悪い分他からの反撃を受けたらかなり厳しい戦いになってしまいます。

早い巡目ならペンリーチもありですが、他家が危険な捨て牌をしてたりしたらペンのダマに構えて降りも視野に入れるか、いっそのことアガり率が高そうなシャンポンでリーチといくのもありかなと思います。

最後にドラが2枚以上ある時。これはシャンポンリーチ推奨です。
一盃口に受けても大して打点上昇しません。

ペンのダマテンという手もありますが、というのはダマでも出てきにくい待ちなので、いっそのことリーチして相手を抑えつけて、降り打ちやツモを期待するシャンポンリーチが優れていると思います。

まとめ

というわけで今回は【シャンポンとカンチャンの待ち選択】についていくつか基準をお話しました。

実際には場況の影響だったりを受けやすい分野の話ではあるので、今回お話したのはあくまで基本の基準というのを抑えてもらって、実戦では場況を見ながらそれぞれ対応してもらえればと思います。

元動画はこちら!

第2回
「『チーテンはいつからとるの?』みんなが悩む鳴き判断の4大要素」

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