最強を求む雀士たち「朝比奈ゆりプロ」(2025年8月1日第173号掲載)

最強を求む雀士たち「朝比奈ゆりプロ」(2025年8月1日第173号掲載)

——デビュー1年目でタイトルを2つ獲得、世界麻雀TOKYO2025でもUnder29代表チームのメンバーに選出されるなど、素晴らしい活躍を見せている朝比奈プロに、麻雀を始めたきっかけやプロ入りの経緯、今後の活動の展望などをお聞かせいただければと思います。
 まずは、麻雀との出会いから教えていただけますでしょうか。

初めて麻雀を知ったのは2022年の末です。サイバーエージェントという会社に新卒で入社して、当時2年目でABEMAの編成の部署にいました。そこでMリーグ関連のお仕事を任されて、まずは見てる人の気持ちがわからないとと思いMリーグを見始めました。

——そこから実際に打つようになったのはすぐだったのでしょうか。

そうです。最初は任されたその日にルールブックを買って、それを片手にMリーグを見ていました。なんとなくルールは把握したものの、何が面白いのかあまりわからなくて。実際にやってみないとわからないのでは、と思って麻雀ができる友人に連絡をして打ち始めました。

——その後プロを目指すことになったきっかけは何だったのでしょうか。

麻雀を始めてより深く知りたい、強くなりたいと思って、自分で本を買って読んだり、プロの方がやっている講座や勉強会に参加しました。その時ちょうど募集をしていた連盟の女流勉強会に参加したんです。応募した時はプロを目指す気持ちはそれほどなかったのですが、トッププロの思考の深さや麻雀に対する情熱を感じるうちに、プロを目指したいという気持ちが生まれました。

——連盟の女流勉強会に参加されていましたが、プロになる際の選択肢は連盟一本だったのでしょうか。

そうですね。周りの方からも連盟が合っているんじゃないかと言われたのと、女流勉強会に参加したり身近にいた連盟員の方のお話を聞いたりする中で、素敵な団体だと感じたので迷いはなかったです。

——プロになる際、藤田社長に何か相談されたりなどはありましたでしょうか。

なかったですね。大きな会社なので社長との接点ってあまりなかったりもして、この前の世界麻雀のレセプションパーティーで初めてお話ししました。

——世界麻雀の代表に選ばれたと発表があった際は、どのように知ったのでしょうか。

気付いたら終わっていたというか、ちょうどその時エンタメ~テレさんの「女流麻雀~GEKOKUJYO~」という番組の収録で対局をしていて。終わって対局室を出たら、瀬戸さんからおめでとうございますって言われたんです。何のことかわからなくて話を聞いたら世界大会と言われて、そこでようやく選ばれたんだと知りました。

レセプションパーティーでの朝比奈プロ(左)と藤田社長(右)

——では、実際にプロになってみて何か変わったことなどはありますでしょうか。

会社はそのまま続けていて、平日は10時から19時まで仕事をして、麻雀打ってという感じで生活リズムはあまりあまり変わらないです。ただ、放送対局は平日にあることが多くて、最近は有給休暇をかなり頻繁に使わせてもらうようになりました。

——様々な対局を経験してきて、特に印象に残っている出来事などはありますでしょうか。

桜蕾戦の決勝は優勝したいって気持ちが強くて、一番印象に残っているかもしれないです。3半荘目に、この着順が上ならもう他の人の条件はほぼ無くせるだろうというところでだいぶ押して。ちょっとそれが正しかったとは思ってないんですけど、結果そこでだいぶ差をつけることができて。4半荘目はポイントに余裕があったので、あまりリスクをとることなく優勝できるだろうと思っていたら、木下さんと瀬戸さんがものすごくポイントを稼いでほぼ並びみたいなところまできて。ここで逆転されたら凄いドラマを演出した脇役になってしまうんじゃないかとヒヤヒヤしました。
WRCリーグの時はまだ経験も浅いし、相手もベテランの先輩方ばかりで。優勝というより、まず一生懸命やれるだけのことやるぞという感じでした。その経験があったからこそ桜蕾戦では強く気持ちが持てたのだと思います。

桜蕾戦優勝時の様子

——では、今後のプロとしての目標や展望、Mリーグについて伺えますでしょうか。

Mリーグの担当になって麻雀を知って、麻雀プロになってという感じだったので、当初からプロになるからにはMリーガーになりたいというのが、目標としてあります。今まではそんな少しふわっとした感じでしたが、最近は世界麻雀やU‐NEXT Piratesのトレジャーハントに参加させてもらって、チーム戦の良さを凄く感じました。チーム戦って信頼あえし合えるかも大事だと思ったので、選ばれるためにもチームメイトにしたい、と思ってもらえるような選手になりたいなと思っています。
あとタイトルはいっぱい欲しいなって思っています。まずは桜蕾戦を優勝してAリーグに上がれた女流桜花ですね。時間はかかりますが、いつかは団体の最高峰である鳳凰位も目指したいなと思っています。今は2年目で結果も出せていて、モチベーションを保ちやすい状況にあると思うんですけど、いつまでもそうはいかないかなとも思っています。ずっと腐ることなく、麻雀愛と向上心を持ち続けて、勝ちにこだわるプロでありたいなと思います。

——最後にファンの皆様へ何か一言メッセージをお願いします!

応援していただき、ありがとうございます。熱心に応援してくださる分、負けたから自分のことのように悲しんでくださることには、嬉しいけど申し訳ないなとも思っています。ですが、負けても強くなりたいという思いは変わらないし、成長を見てほしいなという思いがあります。なので、ミスしてしまうことや結果に繋がらない期間もあるかと多いますが、気長に応援してもらえたら嬉しいです。
いつか良い結果を持って帰れるように頑張ります!

——朝比奈プロ、ありがとうございました!

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ざっくり韓麻(ハンマ)ルール解説!

ざっくり韓麻(ハンマ)ルール解説!

2月25日に韓国最大級のカジノ、パラダイスシティにて韓国式麻雀『韓麻(ハンマ)』がリリースされた。 韓麻は我々日本人に馴染み深いリーチ麻雀とは異なり、符計算はおろか役の概念すらないという。 多くの麻雀ファンが気になっているであろうカジノ麻雀を、麻雀界Web編集部メンバー4人で実際にやってみたので、その経験も踏まえて簡単にルールを解説したい。 ①役も符もなし! リーチ麻雀との最大の違いはやはりこの一点に尽きる。 我々にとって馴染み深い言葉、平和もタンヤオも、役牌も清一色も、アガれたら嬉しい四暗刻も九蓮宝燈も韓麻には存在せず、アガリの形=「4メンツ1雀頭」があればどんな形でもアガリになるのだ。 (※例外として、七対子の形と国士無双の形はアガることができる。) ②使用する牌 4人麻雀・3人麻雀どちらでもリーチ麻雀の4人麻雀と同様の136枚を使用する。 また、数牌の5が全赤となっており、ドラ扱いになっている。(後述) ③ドラについて 韓麻はリーチ麻雀と異なる点もあるが、同じ点もある。それがドラだ。 ドラは以下が存在する。 ・表ドラ……最初から2枚めくられている

By 麻雀界編集部
【スリアロチャンピオンシップ2025グランドチャンピオン大会】制したのは一体どの選手だ⁉

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2月25日(水)12時より、スリアロチャンピオンシップ2025グランドチャンピオン大会が行われ、対局の模様がYouTube「麻雀プロ団体LIVEチャンネル」にて生配信された。 対局者は次の通り。(敬称略) 6月度優勝者:渡邉幸男(RMU) 7月度優勝者:濱博彰(RMU) 8月度優勝者:楢原和人(RMU) 9月度優勝者:宮原諒(RMU) 10月度優勝者:川崎友広(麻将連合) 11月度優勝者:田中淑(最高位戦日本プロ麻雀協会) 12月度優勝者:宮崎和樹(日本プロ麻雀協会) 1月度優勝者:小寺勇輝(RMU) 実況・MCは松田麻矢プロ(日本プロ麻雀協会)、解説はスリアロBOSSこと山田昌和氏が務めた。 対局はトーナメントA卓からは楢原選手・川崎選手が、B卓からは濱選手・田中選手が勝ち上がり決勝進出。 決勝は2半荘で行われ、苦しい条件戦の中で一発見逃してのツモアガリを決めた田中選手が親番での大爆発。 他選手もオーラスに次々と条件を満たすテンパイを入れるも、最後は田中選手が自力でアガリ、見事グランドチャンピオンに。 のべ308名の頂点に輝いた。 対局の模様はYouTube「麻雀プロ団体L

By 麻雀界編集部
【最高位戦日本プロ麻雀協会】第2期蒼翼戦、石井一馬選手が見事連覇‼

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2月25日(水)11時より、第2期蒼翼戦の決勝が行われ、対局の模様がABEMA「麻雀チャンネル」にて生配信された。 対局者は次の通り。(敬称略) 牧野伸彦 (第50期最高位) 石井一馬 (第51期A1リーグ所属) 坂井秀隆 (第51期A1リーグ所属) 今村大樹 (第50期新人王) 浅見真紀 (Mリーガー) 配信のMCは後藤哲冶・佐伯菜子、解説は鈴木優・坂本大志が務めた。 蒼翼戦は、タイトルホルダー・各リーグの優勝者・A1リーグ所属選手・Mリーガー・理事会推薦選手のみが参加できるタイトル戦。 決勝のシステムは、5半荘終了時に最下位の1名が敗退。 残り4名で6半荘目を行い、トータルポイント首位が優勝となっている。 1回戦、まずは浅見選手がトップ・石井選手が2着とMリーガー2人が好調なスタートを切る。 2回戦、トップは坂井選手。 この日初戦となった今村選手は2着で上々な滑り出し。 3回戦、トップを獲得したのは浅見選手。 しかし石井選手も2着で食らいつく。 4回戦、石井選手が浅見選手にトップラスを決めることに成功。 50ポイント以上の大きなリードを築く。 5回戦、石井選手は再

By 麻雀界編集部
第5回「麻雀でやってはいけないタブー思考4選」

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こんばんは、ヨーテルです。 今回は「麻雀でやってはいけないタブー思考4選」というテーマでお話していきたいと思います。 麻雀で勝つために必要な考え方ってなんだと思いますか? これはいろいろあるんですけど、一番大事なのは損得を追求することだと思います。数ある選択肢の中から、一番得なのはどれかなーって考えて選ぶゲームなんですよね。 でも時に、人間はいくつかの合理的でない思考によって、最も得な選択肢を取れなくなる時があります。 そういうのが人間らしさで面白かったりもするんですけど、勝つ上では邪魔なタブー思考ということで4つほど紹介していきたいと思います。 その1:舐め打ち これは大体中級者から上級者になりかけぐらいの人によくあることなんですけど、周りに自分より弱い人が多いみたいな環境に置かれて「こいつになら勝てるやろ」みたいな気持ちで麻雀をする、みたいな。これが舐め打ちです。 この思考に陥るとどうなるかと言うと、負けた時にメンタルを崩しやすくなって、本来の実力を出し切れなくなります。 勝てると思ってる相手に負けるわけですからね、きついといえばキツイです。 でも、これでメンタルを崩

By 麻雀界編集部