第5回「麻雀でやってはいけないタブー思考4選」

第5回「麻雀でやってはいけないタブー思考4選」

こんばんは、ヨーテルです。
今回は「麻雀でやってはいけないタブー思考4選」というテーマでお話していきたいと思います。

麻雀で勝つために必要な考え方ってなんだと思いますか?
これはいろいろあるんですけど、一番大事なのは損得を追求することだと思います。数ある選択肢の中から、一番得なのはどれかなーって考えて選ぶゲームなんですよね。

でも時に、人間はいくつかの合理的でない思考によって、最も得な選択肢を取れなくなる時があります。
そういうのが人間らしさで面白かったりもするんですけど、勝つ上では邪魔なタブー思考ということで4つほど紹介していきたいと思います。

その1:舐め打ち

これは大体中級者から上級者になりかけぐらいの人によくあることなんですけど、周りに自分より弱い人が多いみたいな環境に置かれて「こいつになら勝てるやろ」みたいな気持ちで麻雀をする、みたいな。これが舐め打ちです。

この思考に陥るとどうなるかと言うと、負けた時にメンタルを崩しやすくなって、本来の実力を出し切れなくなります。
勝てると思ってる相手に負けるわけですからね、きついといえばキツイです。

でも、これでメンタルを崩す人は、麻雀のゲーム性がよくわかってない人です。麻雀というのは、実力差があったとしても負ける時は普通に負けます。

例として、自分を含む4人で麻雀をすると、自分の平均着順が2.0、他の3人が2.66だったとします。まあこんな卓めったに見ないとんでもない実力差ですよ。

平均着順2.0って、100ゲームやるとおおよそ(トップから順に)【40-32-16-12】ぐらいの着順分布になります。これはもうとんでもない成績ですけどね。
ただ、このような着順分布であったとしても、10回に1回くらいはラスになり、10回に3回は3着以下になります。

そのたびに「なんでこんな奴らに負けるんだ」みたいな感じでメンタルがやられていたらどんどん成績は悪化していきます。

しかし舐め打ちはいい舐め打ちもあったりします。

いい舐め打ちって言うのは、自分と相手の実力差を正確に分かった上で、それを打牌に活かしたりできればそれはいい舐め打ちです。
これは戦術としての舐め打ちなので舐め打ちという言い方が悪いような気もしますけどね。

なので、相手より自分の方が強いって思うのはいいですけど、大切なのはそれでも負けることはあるっていうことをちゃんと理解できるようになるといいのではないかなって思います。10回に1回のラスって結構引くのでね。

その2:スタイルで打牌を決める

どんなゲームにもあると思うんですけど、プレイヤーのスタイルってあると思います。麻雀だと攻撃派守備派、あとメンゼン派鳴き派、というような感じです。

これは、人の麻雀を見る時にそういう目線で楽しむのは全然アリなんです。例えば「佐々木寿人プロは攻撃派」みたいな。

しかし危ないのは、自分の麻雀にスタイルを取り入れた時で、これをやると失敗してしまうことがあります。

例えば、自分で自分のことを攻撃派だと思っている人がいるとして、親からリーチがかかったとします。
自分の手は以下の図の1シャンテンです。

安全牌は持ってないとして、を勝負するか、1回安全度の高いを切って回し打ちをするかみたいな、よくある局面。

ここで、俺は攻撃派だからという理由でを押す人はちょっと危ないです。

まあを押すの自体は正解になっていることもあるんですが、問題はこの理由の部分ですね。「俺は攻撃派だから」という。

麻雀はそういうゲームではないんですよね。特に押し引きは、常に局面局面で正解が存在していて、この手牌を持っているのが攻撃派の人であっても守備派の人であっても、正解は変わらないことが多いです。

なので、麻雀の選択は常にどの選択が一番得かで考えた方がいいということになります。その《選択の傾向が人によって違うので結果的にスタイルが生まれる》というだけで、スタイルを理由に打牌を決めるというのはタブーとなります。

その3:決めつけ

これは読みをよく使う人にありがちなタブーです。
例えば以下の捨て牌でリーチがかかったとして、「あのリーチは七対子に違いない!」と思う方、いると思うんですが、これが決めつけになります。

麻雀の“読み”と言うのは基本的に100%はありません。
よく麻雀漫画とかですと「相手の待ちを1点読み」するみたいなシーンもありますが、待ちを1点で読むのも基本出来ません。

この決めつけをしてしまうと何が起こるかと言うと、皆さんご想像の通り、読みが外れた時に酷いことになります。七対子かと思って無筋をバシバシ切ってたら普通にリャンメン待ちのリーチに放銃しちゃった、みたいな。何やってんねんという感じですよね。

ですので、決めつけるのではなく可能性の高い低いで判断しましょう。

例えば七対子っぽい捨て牌でリーチがかかったとしたら、七対子の可能性が普段より高いなくらいに思っておいて、その上で押し引きを決める、みたいな。そんな感じがいいのではないかと思います。

その4:悪い流れ論を使う

流れ論については昔からよく麻雀打ちの間で話されている事ではありますが、ここでは良い流れ論と悪い流れ論について解説します。そうです、良い流れ論もあるんです。

ですが、いい流れ論と悪い流れ論には差があります。
それは一言で言ってしまうと、理由を説明できるかどうかの差です。

ではいくつかの流れ論を例に見ていきましょう

「ラスを引いた次の半荘は配牌が悪くなる」
「点数を持ってるときの配牌はよくなりやすい」
「点数がない時の配牌は悪くなる」
「点数を持ってる人と持ってない人がめくり合いをすると、点数を持ってる人が勝ちやすい」
「早いリーチは

というような感じです。

それで、こういった様々な流れ論的な話を聞いたときに、良い流れ論と悪い流れ論の差を分けるのが、理由を説明できるかどうかなんですよ。

1個ずつ見ていきましょう。

①「ラスを引いた次の半荘は配牌が悪くなる」

よく言いますよね。それで、これに対して「なぜ?」と問いかけてみるんです。なんで「ラスを引いた次の半荘は配牌が悪くなるの?」って。
そこで、聞かれたときに「いやそりゃお前流れが悪くなるからだよ!」としか答えられないような説明、つまり流れ以外で説明が出来ないようなものは、悪い流れ論と言ってよいと思います。

ではこのお題「ラスを引いた次の半荘は配牌が悪くなる」。これを流れ以外で説明してみてくださいって言われた場合……、どうでしょう、説明できますか?
もし説明できる方がいたら教えてください。

少なくとも、ラスを引いた人の次の半荘の配牌を統計とって、通常の配牌の平均より悪かったというデータは、今のところ確認できていません。
まあ、気分が落ち込んでるときに見る配牌は普段より悪く見えるみたいな、メンタル的な問題はあるかもしれませんが、基本的にこれは流れでしか説明できない流れ論だと思います。つまり、これは悪い流れ論に分類されるものです。

②「点数を持ってるときの配牌はよくなりやすい」
③「点数がない時の配牌は悪くなる」

この2つはセットでいきます。

こちらもさっきのと同じだと思うでしょう。
実は、こちらはいい流れ論なんですよ。ちゃんと流れ以外で説明できます。

こちらの配牌ご覧ください。

※ドラなしとします
がトイツですがドラは持っていません。
形は良いので、を鳴いて進めていけば早くアガれそうです。

といった配牌なんですが、これは果たしていい配牌でしょうか?

答えは、「持ち点によって決まる」です。

点数を持っている人にとっては局を流したいので、絶好の配牌と言えます。
逆に点数がない人にとっては1000点で局を流したくはないので、あまりいい配牌とは言えません

つまり、配牌の全パターン対して、点数を持ってる人は「いい配牌」と言える範囲が広く、点数がない人は範囲が狭いんですよ。

というわけでこの2つの流れ論、なんと流れ以外でのちゃんとした説明ができました。つまりこれは良い流れ論と言えます。

④「点数を持ってる人と持ってない人がめくり合いをすると、点数を持ってる人が勝ちやすい」

流れ論を象徴したようなお題ですね。こちらもさっきと似たような感じで、実は説明が付けられます。

点数のある人とない人、この2人がめくり合いになった時、そもそもリャンメンになっている確率が高いのはどちらか、と言う話です。

点数のある人は勝ち目の薄いカンチャンやペンチャンといった愚形の待ちではめくり合いの勝負をせずに降りてしまうケースがあります。

一方、点数のない人愚形でももう勝負するしかない!という状況に陥ることが多々あります。

つまり、点数のある人の方が待ちが良い可能性が高いので、その分めくり合いの勝率も点数のある人の方が高い、というのは当たり前の話です。

「早いリーチは

最後にこれはおまけなんですが、これはですね、昔の麻雀格言みたいなものです。

ネタじゃねーの、って思うんですけど、一応理由っぽい理由があったりもするので紹介します。

昔は自動卓がなく、“手積み”と言って麻雀牌をジャラジャラ手でかき混ぜて、人の手で牌山を積んで麻雀をしていました。

その時に、“イカサマ氏”と言う悪い奴らが、「ちょっと手牌にいい牌が来るように仕込んでやろう」という、いわゆる“積み込み”をするときがありました。

その時に、待ちを作るターツ、つまりは盲牌(*)がしやすいので、積み込みしやすかったのではないかと言うのが「早いリーチは」の理由なのではないかと言われていたりもします。

(※)盲牌(もうぱい)
……ツモるときに牌を見ず、指の腹で牌の模様を触った感触から何の牌をツモったかを読み取る技術。


例えばは何も掘られていないので「つるっ」「ぬるっ」とした感触がする。
今回紹介した格言でのは牌の中央に縦に線が1本掘られている感触。
はVの字に線が掘られている感触、と、34種類ある牌の中でこの2種はどちらも盲牌をする上ではわかりやすい部類ではあります。

しかし現代では使えないので、これは悪い流れ論になりますね。

ここまでが流れ論についてでした。
現代で流れ論っていうと「オカルトだ!」と言われ何でもかんでも否定されがちですけど、流れ以外でちゃんと説明がつくものについては、ちょっと立ち止まって考えてみてもいいのかなって思います。

以上、麻雀でやってはいけない思考のタブー4選でした。
まとめますと、《舐め打ち》《スタイルで打牌を決める》《決めつけ》《悪い流れ論を使う》以上の4つになります。

麻雀は間違った考え方をすればするほど負けるゲームなので、出来るだけこういったタブー思考を減らしていければいいのではないかなと思います。

ほかにも、この思考はあってるのかな?
みたいなのがありましたら、以下の動画のコメント欄に書いていただければ回答いたします。

それでは、本日のコラムは以上になります。また次回のコラムもよろしくお願いいたします。

元動画はこちら!

第6回「正しい明カンの使い方」

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