第10回「親番の戦い方」

第10回「親番の戦い方」

こんにちは、ヨーテルです。
本日は「親番の戦い方」というテーマでお話していきたいと思います。

親番の特徴

早速ですが、まず親番の特徴をいくつ書き出してみます。
①ひとつは連荘の権利がある事。
②そして、アガリ点が1.5倍になるということ。
③しかし、ツモられた時は子供の倍払わなくてはならないということ。
主にこの3つです。

この3つを踏まえて、親番の戦い方を考えていきます。

まず親番の特徴として連荘が結構注目されていて、親の連荘は大事だよ、と言ってる人も多いと思いますが、実はそんなことはないというのが近年の研究では明らかになっています。

具体的には、親番を1回やるごとに期待値として何点得するの?というのを示したデータがあります。
こちらはMリーグ成績速報(非公式)さんのnoteからの引用なんですが、Mリーグの216試合計2660局のデータから、親番1回における期待値は約+617点という統計結果が出たようです。

ルールの違いやプレイヤーの打ち方の違い等によってある程度差は出てくるかもしれませんが、それでも基本的には親番1回には1000点以下の価値しかないよってことです。

そのため、親番を連荘させるために特別に何かするということは基本的にしなくて良いというのが結論になります。

親番での戦術

一番よく出てくるケースとしては形式テンパイでの押し引きです。
形式テンパイを取って、連荘があるから押す!みたいな判断はしなくていいと思います。
単純にこの局押したほうが有利なら押す、不利なら降りる、という風に親と子供で判断を変えることはせず、1局の中での収支で判断すればいいのではないでしょうか。

もちろん点数状況で、この親を落としたらこの半荘絶対ラス!みたいなときは例外になります。それはもう押すしかないですからね。

ただし、連荘のための選択は基本する必要はないんですが、だからと言って子供の時と全く同じように打てばいいかというとそうではありません。むしろ、親と子では戦い方をかなり変える必要があると僕は思ってます。

なぜかというと、点数に関するところが子供と全く違うからです。
まず、アガリ点が1.5倍になる。ここから導き出される一つの戦術があります。

それは、子供よりも高い手を狙いにいった方が良い。という戦術です。

例えば1000点の手というのは親番で1.5倍にしたところで1500点。500点増えただけであまり変わらないじゃないですか。
しかし満貫、8000点の手を親であがると1.5倍で12000点になります。これは4000点上がってるのでかなり大きいですよね。

このように、親というのは子供に比べて高い手を作る価値っていうのが高くなってます。

これはいわゆる“局収支”というか、1局単位の考え方なのですが、もっというと、半荘でトップを取るためにどうすればいいか、という問いの答えは親で高い手をアガれ!ということになります。

例えば子供で跳満をツモると子供と15000点差、親とは18000点の点差がつきますが、親で跳満、6000オールあがると全員と24000点差が付きます。15000点差つけても満貫を1回直撃されたら変わってしまうためそんなに大きな点差ではありませんが、24000点差付いたら大体トップを取れそうな気がしませんか?

満貫を放銃しても大丈夫だし、子供に満貫を2回ツモられてもまだ捲られない点差です。親の高打点というのはそれだけゲームを決める決定打になりやすいです。

というわけで実践例なんですが、例えばこういうテンパイ。タンヤオのみのカンで、リーチするかダマにするかってときに、これは基本的に親、子共に関わらずリーチ推奨なんですが、ちょっとリーチしたくないときあるじゃないですか。
例えばの場況が悪すぎるとか、ドラをポンしてる相手がいて反撃されるの嫌だとか。

そういう時、子供ならダマにする選択肢も結構あっていいと思いますが、親ならどんな悪条件が重なってもリーチして大丈夫です。さすがに役満の仕掛けが入ってるみたいな超極端な例外はあって、流石にその場合はダマにしますが、そうではないドラポンが入ってるくらいでしたら全然リーチして大丈夫です。

これでもリーチして裏が1個乗れば7700、ツモって裏1なら4000オールなので、やっぱり子供の時よりリーチして打点を上げる価値が上がってます。まあ自分が親ってことは相手は子供なんで、反撃されても結構いい勝負になるというのもポイントですね。

次にこういう1シャンテンの時。
メンタンピンドラ1のイーシャンテンですが、チーしてタンヤオドラ1のテンパイを取ることもできます。こういう手の時、どのあたりからチーテンを取るのかというのも、親と子供で変わってきます。

この辺は感覚的な話になってしまうんですが、子供より親の方がチーテン巡目を2~3巡遅らせるくらいがいいのかなと思います。
やっぱり親番は一撃ドカンと大物手を決められるチャンスなので、かわし手にするよりもギリギリまでメンゼンを狙いたいところです。

次に、ツモられた時に子の2倍払わなければならない。ここから導き出される戦術もあります。それは、親番で何もしないことは損!というお話です。

これはどういうことかというと、例えば自分が親で子供のリーチ相手に5200放銃した場合、結構痛いと思いますが、もしリーチ者がツモったら満貫で親の自分は4000点払う必要があります。
これは、放銃してもツモられてもあまり変わらない気がします。

もちろん放銃すると自分だけが払うことでラスになる確率が上がったりしますし、打点も、出アガリしても満貫、ツモっても満貫みたいな手もあるので放銃せずに済むならそれに越したことはないのですが、ただ、放銃とツモられの差は子供の時と比べて小さいという感覚を持ってもらえればと思います。

ということがあるので、親番を何もせずにただ手牌が悪いからと言ってぼーっと降りていると結構損をします。

そのため、まず親番で国士をやるのはやめましょう
子供の時は配牌悪い時に降りる前提で国士狙う、といったケースがあるのですが、親はそれをやってはいけません。どんなに配牌悪くてもとりあえず前進してアガりに向かう意識が大切です。国士を狙う時は本当に10種以上ある時、それこそ国士が一番早い、みたいな時に限られます。

次に、遠い鳴きを結構増やしてもいいかなと思います。親番は先ほどの通り高打点を狙う価値があるのですが、毎回毎回高打点の手が入るわけではないですよね。バラバラで、鳴かないとアガれないみたいな手も来るわけです。

例えばこういう牌姿。まだまだターツも足りないですし、ドラもないのでここから白をポンするといわゆる安くて遠い鳴きをすることになります。

そのため、こういう安くて遠い鳴きは子供だと正直微妙で、もちろん鳴いてもいいんですが、その後降りるのにも苦労するので鳴かなくても全然問題ない、むしろ鳴かない方が安定はすると思います。

ただし、親だとほぼすべてのケースでポンしたほうがいいと思います。
やはりどんな形であれ前に出ておかないと親は失点を待つだけになってしまうので、もちろんこの後痛い放銃をすることもあるのですが、それでも鳴かないよりは鳴いたほうがアガリの可能性がある分まだましだと思います。

続いて押し引きの話にも触れたいと思います。相手からリーチが入っていて自分がこんなテンパイだとしましょう。

これはリーチのみのカンで、しかも出ていくが相手の無筋という条件です。もし自分が子供だとしたらこれで追いかけリーチをするのはかなり厳しくなります。無筋を切ってリーチのみなんて普通はやらないほうがいいです。

ただし、だとしたら答えは追いかけリーチになります。

巡目や点数状況にもよりますが、東1局の8巡目くらいなら大体追いかけリーチすることになります。
これはやっぱり、相手にツモられてもそこそこ失点してしまうため、であればアガりの可能性が残っていたほうが期待値的に良いということですね。
こんな手でも少し上振れればリーチツモ裏1の2000オールくらいにはなるかもしれないため、親の時は積極的に追いかけリーチしていきましょう。

同じく1シャンテンの時も同様で、子供なら降りていた1シャンテンも親なら押す、という具合に調整する必要があります。これは手牌のパターンが多すぎて省略しますが、やや押し寄りにしてもいいという基準を持っておくといいと思います。

ただし、2シャンテンからは親・子共に関わらず基本的には降り推奨です。親だからとはいえやりすぎは良くありません。

というわけでここまでをまとめると、
連荘にこだわる必要はないが、戦い方は親と子で変える必要がある。
親番の戦い方としては高打点が狙える時は狙う
何もしないと損なため、遠いところからでも仕掛ける、リーチのみの愚形など魅力のない手でも追いかけリーチをするなど、戦う姿勢を見せることが大切になる。という感じになります。

元動画はこちら!

第11回「点数計算が出来ると得すること」

第9回「九種で国士無双を狙うべき?」

コラムトップはこちら

Read more

【週刊ネット配信リーグvol.2】よつばリーグはレギュラーシーズンが終了!三日三麻リーグが開幕‼

【週刊ネット配信リーグvol.2】よつばリーグはレギュラーシーズンが終了!三日三麻リーグが開幕‼

特集中のネット配信リーグ情報をまとめてお届け― 『週刊ネット配信リーグ』 各リーグのルールや特徴はコチラから (対象期間:7月6日(月)~7月12日(日)) よつばリーグ― レギュラーシーズン最終節・第9節の結果は⁉ 7月9日(木)21時より、第3期よつばリーグ レギュラーシーズン最終節となる第9節の対局が行われた。 第1試合 A卓は8局戦のショートゲームとなり、全局でアガリが発生。跳満1回・満貫2回のアガリを決めた宮本一輝選手がトップを獲得。 対してB卓は全19局の超ロングゲーム。8度のアガリを決めた熊野プー選手がトップを獲得、トルマリン選手はアガリ2回・放銃0回と抜群の安定感を見せたものの、周りの猛攻激しく4着という厳しい結果で終わった。 C卓ではアガリ4回・放銃0回のころせんせ吉田選手がトップを獲得した。 第2試合 A卓 では稚児選手が先制しリードするも、南2局にMERON選手が逆転。しかしオーラス、満貫条件の稚児選手は上家のMERON選手から4副露して裸単騎に。最後はそのMERON選手のチーで当たり牌が流れてきて見事な逆転トップを飾った。 B卓は8度のアガリを決めた

By 麻雀界編集部
第2回全国高等学校麻雀選手権大会—西日本予選が終了し、残すは東日本予選!

第2回全国高等学校麻雀選手権大会—西日本予選が終了し、残すは東日本予選!

7月11日(土)・12日(日)、第2回全国高等学校麻雀選手権大会の西日本予選が大阪府・N高梅田キャンパスで行われた。 大会は2人1組のチーム戦。 予選は麻雀アプリ「セガNET麻雀 MJ」と「麻雀格闘倶楽部Sp」を使い、各自が4半荘ずつ対局し、チームの合計ポイントを競う。 予選一日目には、53チーム106選手(+オブザーバー参加1選手)が参加。 1位で全国大会進出を決めたのは、福井県・啓新高校の河村琉生さん・河村陵生さん。 1文字違いの2人は双子で、昨年はトップ4回・ラス4回で悔しい思いをしたが、今年はトップ5回・2着3回と抜群の安定感を見せた。 2位は愛知県立旭丘高校の富山檀さん・小島渉生さん、3位は名古屋経済大学市邨高校の加藤陸旺さん・岡崎正道さんとなり、小島さんは個人成績はトップを獲得。 4位はS高校の岩田一希さん・福田照子さん、5位も同じくS高校の三宅晃生さん・森山翔太朗さんとなった。 予選二日目には、47チーム94選手が参加。 1位は奈良県・西大和学園高校の江口花帆子さん・松本航太郎さんでトップ4回での見事な勝利。 2位は兵庫県・甲陽学院高校の谷川諒成さん・安達弘

By 麻雀界編集部
【RMU】A1リーグ第5節、多井隆晴選手が4ランクアップで決定戦進出目前の5位に!

【RMU】A1リーグ第5節、多井隆晴選手が4ランクアップで決定戦進出目前の5位に!

7月9日(木)、第18期令昭位戦A1リーグ第5節の対局が全て終了した。 前節終了時点での成績は次の通り。 7月2日(木)A卓 対局者は河野高志選手・藤中慎一郎選手・楢原和人選手・多井隆晴選手の4名。 楢原選手が2トップながら、1回戦に8万点を超えるトップでプラス圏に浮上した多井選手が卓内1位に。 7月5日(日)B卓 対局者は小川光選手・津田挙士選手・谷井茂文選手・松ヶ瀬隆弥選手の4名。 2連勝した松ヶ瀬選手が卓内1位。 首位の小川選手も安定してプラスを積み重ねた。 7月9日(木)C卓 対局者は阿部孝則選手・仲川翔選手・藤井光選手・二瓶雄哉選手の4名。 2トップを獲得した二瓶選手が卓内1位を獲得。 全着順1回ずつとなった藤井選手は素点で20ポイント以上浮かすことに成功した。 二瓶選手が1ランクアップで2位に。 多井選手が4ランクアップの5位で決定戦進出まであと一歩に迫ってきた。 次節は7月16日(木)にA卓が開催予定。

By 麻雀界編集部
【最高位戦日本プロ麻雀協会】A1リーグ第7節、村上淳選手が決定戦PO圏内に浮上!

【最高位戦日本プロ麻雀協会】A1リーグ第7節、村上淳選手が決定戦PO圏内に浮上!

7月8日(水)、第51期最高位戦A1リーグ第7節の対局が全て終了した。 前節終了時点での成績は次の通り。 6月17日(水)A卓 対局者は鈴木たろう選手・村上淳選手・鈴木優選手・坂井秀隆選手の4名。 村上選手が2トップ卓内1位に。 たろう選手は1トップ・2着2回で4着無しと安定して加点に成功した。 6月24日(水)B卓 対局者は竹内元太選手・太田安紀選手・馬場翔平選手・立花裕選手の4名。 全選手1トップずつ獲得となったが、4着3回となった馬場選手が苦しく後退。 残る3選手で勝ちを分け合った。 7月1日(水)C卓 対局者は石井一馬選手・園田賢選手・水巻渉選手・近藤誠一選手の4名。 1トップ・2着2回の石井選手が大きくプラス。 4着2回となった園田選手・近藤選手はややポイントを減らす形に。 7月8日(水)D卓 対局者は平賀聡彦選手・鈴木聡一郎選手・日向藍子選手・中嶋和正選手の4名。 全選手1トップずつ獲得となったが、4着3回となった平賀選手が苦しく後退。 残る3選手で勝ちを分け合った。 石井選手は2位と3ランクアップに成功。 園田選手を交わして村

By 麻雀界編集部