第6回「ラス目での立ち回り方」|最強の思考 ネット麻雀攻略法

(このコラムは2015年11月号に連載されたものです)

逆転の糸口を

こんにちは、ASAPINです。
ここのところ、日本プロ麻雀連盟さん主催のインターネット麻雀選手権で2位になったり、声優であり最強戦のMCなども務める小山剛志さんの誕生日麻雀大会・通称「小山杯」 で優勝したり、天鳳名人戦もそこそこの位置につけていたりと、私個人の麻雀の調子はなかなかです。
麻雀は過程が大事だと思いますが、結果が悪いとこういった戦術論も自信を持って書けなくなったりするので、記事を読んでくださる方へしっかりとした戦術をお伝えできるように結果も出し続けていきたいですね!

さて、今回のテーマは「ラス目での立ち回り」です。
麻雀はどれだけ丁寧に打っても時にはラスになるもの。
不幸なラス目になった時にも、ヤケにならずに冷静に逆転の糸口を見つけられるのが強い打ち手です。

天鳳ルールにおいて、ラスに立たされた者はどう打ち回すべきでしょうか。
色々な戦略が考えられますが、私が特に大切だと考えているのは、リーチや高く見える仕掛けを多用し、プレッシャーをかけていくことです。

これは平場での親の打ち回しに似ていますが、共通点は「他家が極力放銃したくない」という立場の強さを利用している点です。
ラス目のリーチに対して放銃すると、満貫であれば16000点差が一気に縮まることになります。
これはラス回避が重要になる天鳳のルールにおいては相当な抑止力です。
テンパイや超好形イーシャンテンなどであれば押し返されることもありますが、それ以下の手牌からはおいそれと押し返すことは難しくなります。

子であってもとにかく先手をとってリーチを打ったり高そうな仕掛けをすることができれば、ツモやテンパイ流局等によっ て局収支の期待値はかなり良くなると見てよいでしょう。

リーチの有効性

ラスだからといって大物手を狙ってさらにジリ貧になるプレイヤーをよく見ますが、あまりに無謀な大物手狙いはかえって相手を楽にさせるだけ。
流局でもライバルとの点差が縮まるケースは多いので、あまりに点差が開きすぎているケースを除けば、いわゆる棒攻めが有効な状況は多いと思います。

※河の灰色の牌はツモ切りの牌

例えば上の図。
七対子の単騎選択の場面で、待ちをどちらに取るか・リーチとダマのどちらにするかの両方に選択があります。

ですが、ラス目であることを考えると、どちらの待ちに取るのであれ、とにかくリーチをかけることをおすすめします。
ここからダマにして有効な牌を持ってきてリーチとする場合、何巡かの猶予を他家に与えてしまうことになります。
その間に他家に聴牌されるかもしれませんし、こちらがリーチをかけても押し返される手格好に育ってしまうかもしれません。
それならば、出アガリはそれほど期待できなくても先手を打ってリーチ!
『ラス目のリーチは通常より強力』と念頭に置き、手変わりやダマがかなり得な場合以外はどんどんリーチで攻めて他家の手を止め、差を詰めていきましょう!

同様にこちらもリーチのみの手ですが、喜んでリーチ!

ここからを外して好形を作りに行って、もし両面で聴牌したとしても打点は全く上がりません。

それならば他家の手を少しでも歪めさせることを期待し、このままの形でリーチした方が局の収支は良くなると思います。
次回も今回のようなラス目からの打ち回しについて、もう少し掘り下げて見てみたいと思います。

Read more

第6回 序盤の字牌の切り出しについて|エースの斬り口 目指せ頂点へ

(このコラムは2015年11月号に連載されたものです) 一昔前は、序盤から役牌を切って他家に鳴かせるのは罪といった考え方が主流でした。僕がプロを目指して勉強していた15年前くらいも、そんな考え方の打ち手が周りの多数を占めていました。 当時、最高位戦Aリーグによく観戦に行っていましたが、やはり役牌を簡単に打ち出さない選手が多かったですね。 では今はどうでしょうか? 今は、中堅から若手にかけて序盤から字牌を打ち出す選手が多数を占めています。 考え方としては、自分にさほど必要のない役牌は相手が重なる前に先に切るという考え方です。字牌の持ち方や切り方にも個性があって、トップクラスの選手でも少しずつ違いがあります。 僕が2008年から参加し、最高位戦Aリーグの坂本大志選手が主催する私設リーグ『ばかんすリーグ』の牌譜からいくつか紹介してみます。 村上淳プロへの考察 大した手ではありませんが第1打に、2巡目ツモで打としています。はほぼ必要はありませんが積極的に役牌を切っていますね。 村上プロは、持っている字牌が手牌に必要ない時は徹底して役牌から切り出します。逆に、自分が染め手や

By 麻雀界編集部
渋川難波プロ、最高位戦日本プロ麻雀協会への移籍を発表

渋川難波プロ、最高位戦日本プロ麻雀協会への移籍を発表

現在Mリーグ・KADOKAWAサクラナイツにも所属の渋川難波プロが、1月14日付けで日本プロ麻雀協会から最高位戦日本プロ麻雀協会へ移籍することを両団体ならびに本人が発表した。 渋川プロは第11期雀竜位、第15回日本オープン優勝、第20期雀王などのタイトルを所持し、2021年に獲得した雀王のタイトルで協会グランドスラム(プロ協会メインタイトルの全制覇)を達成。2022-23シーズンよりMリーグ「KADOKAWAサクラナイツ」より指名されMリーガーになると、Mトーナメント2023でも優勝を果たす。 渋川プロは最高位戦移籍後、リーグ戦はA2リーグへの編入が発表されている。最高位獲得の日も遠くない。 なおこのあとお昼の12時30分より本人のYoutubeチャンネルにて今回の移籍についてのライブ配信がある模様となっている。

By 麻雀界編集部
【Mリーグ1/13】初年度の栄冠再び――ドリブンズデイリーダブル!

【Mリーグ1/13】初年度の栄冠再び――ドリブンズデイリーダブル!

1月13日(火)のMリーグは、ドリブンズ・パイレーツ・サクラナイツ・BEAST Ⅹが対戦した。 第1試合結果 1着[赤坂ドリブンズ]園田賢 +77.0 2着[BEAST Ⅹ]中田花奈 +5.0 3着[KADOKAWAサクラナイツ]阿久津翔太 ▲22.8 4着[U-NEXT Pirates]瑞原明奈 ▲59.2 東1局、親番の阿久津が満貫をアガりスタートダッシュを切るも、東2局、園田が跳満ツモで阿久津をかわす。東3局は負けじと阿久津が園田より満貫をアガるも、東4局に園田が再び跳満をツモり、園田と阿久津のシーソーゲームで東場が終わる。 しかし南2局、園田がライバルの阿久津から跳満を直撃し大きく差を広げるとそのままオーラスまで逃げ切り、ドリブンズに2026年初勝利をもたらした。 第2試合結果 1着[赤坂ドリブンズ]渡辺太 +88.3 2着[U-NEXT Pirates]鈴木優

By 麻雀界編集部
【Mリーグ1/12】雷電デイリーダブル達成し5位浮上!

【Mリーグ1/12】雷電デイリーダブル達成し5位浮上!

1月12日(月)のMリーグは、風林火山・雷電・ABEMAS・フェニックスが対戦した。 第1試合結果 1着[TEAM RAIDEN/雷電]萩原聖人 +62.9 2着[渋谷ABEMAS]白鳥翔 +18.3 3着[EX風林火山]勝又健志 ▲23.7 4着[セガサミーフェニックス]醍醐大 ▲57.5 東3局まで小康状態が続くが、東4局に白鳥が満貫をツモり試合が動く。次局に萩原も満貫をアガり白鳥と競る展開に。 南1局にも萩原が5200をアガリリードを広げるが、オーラス親番の白鳥が5800点をアガり萩原を逆転してトップ目に。しかし次局1本場、白鳥・勝又の2軒リーチの中を萩原が押し切り、自らツモアガって再逆転。劇的な勝利を手にした。 第2試合結果 1着[TEAM RAIDEN/雷電]瀬戸熊直樹 +61.5 2着[EX風林火山]

By 麻雀界編集部