最強を求む雀士たち「逢川恵夢プロ」(2022年8月1日第137号掲載)

最強を求む雀士たち「逢川恵夢プロ」(2022年8月1日第137号掲載)

——今回は、3度の女流雀王を獲得し、協会女流最強の呼び声高い逢川プロに、プロになることを決意した経緯や、今後の活動の展望をお聞かせいただければと思います。
 よろしくお願いいたします。
 まずは、麻雀との出会いについて教えてください。

1番最初の出会いは、幼少期の頃に家族がお正月にやっていた麻雀を見ていたことですね。
牌に触ったり、3つで1つの塊なんだよというのは教えてもらいました。
役の概念は知らなかったのですが、国士無双と七対子は知ってました。

——その後、プロを目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

ルールもよく分からないまま働きはじめた雀荘にプロ関係の方が何名かいて、「プロに向いてる」「麻雀強くなりそう」など言われまして、当時連載中の片山まさゆき先生の漫画『オバカミーコ』を読んでプロの世界に興味を持ちました。
その雀荘では協会のプロが多かったことと、フリー麻雀やネット麻雀に近いルールであることが理由で協会を選びました。

——そうだったんですか。
 実際にプロになってよかったと感じたこと、難しいなと感じたことはありますか?

プロになって良かったことは、麻雀が強くなったこと、そして自分の麻雀をたくさんの人に見てもらえることです。
プロになったおかげでたくさんの人達とも出会えましたし、好きなことを仕事にして生きていけるのは言葉に表せないほど幸運なことだと思ってます。
つらかったことについては、よくよく考えてみると全くと言っていいほど無いですね。きれい事とかではなく、仕事でつらいことはもちろんあるのですが、それはプロになる前からのものと同じというか、接客業をしていると遭遇しがちな悩みくらいしかないです。
ネットや配信等で麻雀や外見についてコメントで叩かれたりもしますが、自分が悪ければ反省し、理不尽なコメントなら「分かってないなぁ」くらいで流します。
あえて言うなら、夜型人間の私にはリーグ戦の朝が早いので、早起きがつらいくらいでしょうか(笑)。

——そしてプロ入り後、すぐに初タイトルを獲得されたわけですが、その時の感想はいかがでしたか?

めちゃくちゃ嬉しかったです!めちゃくちゃ嬉しかったのですが…早すぎましたね、獲るのが。
入会から1ヶ月くらいで新人王になったのですが、あまりにも早すぎて新人王を獲ったら推薦されることが濃厚だった対局にも推薦されませんでした。
当時は不満に思いましたが、入って間も無い女の子を推薦しづらいという判断も分かります。
あと2、3年遅ければもう少し色々あったかなぁと思いました。

——ですがその後、女流雀王になってからは周りの反応も変わったと思います。

1度目は「ツイてる人」という評価が多かったのですが、2度目、3度目と周りの反応がだんだんと良くなってきたように思います。
特に3度目は、前年度に最終戦のオーラスに四暗刻をツモられて失冠した翌年のことでした。リーグ戦を首位で通過し、女流雀王に返り咲けた時には本当に嬉しかったです。
もしかしたら初めて女流雀王になれた時よりも嬉しかったかもしれません。

——第19期の劇的な捲られは大きな話題となりました。当時はどのような想いだったのでしょうか…?

記憶を封印しているので、ノーコメントでもよろしいでしょうか(笑)。
そういう訳にはいかないみたいなので、振り返ってみます。
サイコロを振るのが下手くそでしたね。以上!
その1年間は(今もたまにありますが)ファンの方たちにオーラス役満条件のことを色々言われたり、たくさんいじられたりしましたね。
動画にもなって「有名になれたから良かったじゃん(笑)」などと言われましたが、有名になれなくて良いから3連覇したかったと当然の返答をしました。何度も。

——3連覇となれば史上初の偉業ですから、かける想いも強かったと思います。ご自身の麻雀のスタイル、強みはどういうところでしょうか。

一言であらわすなら、仕掛けを多用するバランス型です。
強味なのかはわかりませんが、協会女流の中では放銃率は少ない方だと自負してます。
データを集めたわけではないので体感にはなりますが、副露率と和了率が少し高め、放銃率と平均打点が少し低めの雀風だと思います。

——なるほど。女流雀王になってから、逢川プロの中で何か意識が変わったりしましたか?

麻雀に関しては、私の意識よりも周りの見る目の方が急激に変わっていった気がします。
自分が意識して変えたのは、人付き合いの面ですかね。
お酒を飲まない、タバコも吸わないので打ち上げにはほとんど参加しなかったのですが、最近は頑張って参加するようにしています。
分煙化や加熱式タバコの登場のおかげでもあります(笑)。
仕事面やSNSの使い方などは女流雀王というより、プロになった時点で意識すべきだと思っていますが、より一層注意するようになったかもしれません。

——なるほど。それでは今後のプロとしての目標を聞かせてください。

やはりMリーグの舞台で対局したいと思ってます。
ただそれは自分の努力だけで何とかなることではないと思ってるので、自分にできる努力と結果を出していきたいと思っています。

——ありがとうございます。最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

いつも応援していただき、ありがとうございます。
「女流雀王になれたのは皆さまのおかげです!」「努力は必ず報われます!」
私はこの言葉が苦手です。
女流雀王になれたのは私がめちゃくちゃ努力してもぎ取った結果だし、努力なんて報われるとは限りません。
しないよりはした方が報われる可能性が上がるだけです。
ほとんどの人は努力していますが、報われるのはほんのひと握りです。
ただ、私が結果が出るかどうかも分からない努力をし続けられたのは、応援してくださっている皆さまのおかげです。これは間違いありません。
そういう意味では、女流雀王になれたのは皆さまのおかげです。
私はこれからもこの世界で続けていきたいと思っています。辞めようかな、という考えが浮かんだとき、この世界に引き止めてくれたのはファンの皆さまが応援してくれているからです。
こんな私ですが、これからも結果を残すべく励んでまいりますので、これからも応援よろしくお願いいたします!

——逢川さん、本日はお忙しい中ありがとうございました!

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渋谷おとなりサンデーに麻雀ブースが登場!~笑顔で繋がる健康と脳トレの輪~

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6月7日(日)、渋谷区で行われた一斉イベント「渋谷おとなりサンデー」に、シニアeスポーツチーム「渋谷スクランブルHACHI」が出店した。 渋谷区千駄ヶ谷の鳩森八幡神社境内にて、雀魂のロールアップバナーも掲出して行われたオンライン麻雀大会には38名が参加。 隣には雀卓を2台設置してのリアル麻雀とスマホよろず相談を実施。 リアル麻雀は渋谷麻雀業組合の岡山康行会長が競技指導を行い、常に満卓。 また、開場には長谷部健渋谷区長をはじめ区の担当課長らも訪れた。 渋谷区では「渋谷区世代間交流麻雀大会」が開催されおり、毎年200名近い定員に対し応募が殺到するなど、町を挙げて麻雀を通じた交流や行われている。 -渋谷おとなりサンデーとは- フランス・パリ発の「隣人祭」を手本とした、みんなが知り合い・つながるための交流企画。 渋谷のまちのあちこちで、渋谷が大好きなみんなの手作りイベントを開催し、6月第1日曜日はまち全体が会場になる一斉開催日となった。 -シニアeスポーツ「渋谷スクランブルHACHI」とは- 渋谷区デジタル活用支援員・TOKYOスマホサポーター(東京都デジタルサービス局)の

By 麻雀界編集部
学生雀士の頂点が決まる!第7期学生雀魂杯東場決勝が3部門になって開催‼

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6月14日(日)12時より、第7期学生雀魂杯東場の決勝が行われ、U-12/U-18/U-25の3部門がYouTube「【公式】雀魂-じゃんたま-」チャンネルにて生配信された。 配信の実況は咲乃もこさん、ゲスト解説は多井隆晴プロ・日向藍子プロが務めた。 U-12部門 決勝に出場したのは、そうぱんだ選手・未来のとっしー選手・yuuichiM選手・めんだこ0709選手の4名。 対局の結果、見事優勝したのは未来のとっしー選手。 見事U-12部門初代王者に輝いた。 U-18部門 決勝に出場したのはkonro_85選手・敗北者みこぱち選手・ピノット麻雀選手・Mr四着回避選手の4名。 1回戦は敗北者みこぱち選手がトップを獲得し、konro_85選手が2着に滑り込む。 2回戦、オーラスで跳満条件を成就させたkonro_85選手がトップを獲得。 見事逆転優勝を果たした。 U-25部門 決勝に出場したのはるーくん@選手・4576選手・genbu_選手・めーるだよ選手の4名。 1回戦は昨年度北場優勝者のgenbu_選手がトップを獲得。 2回戦は1回戦2着の4576選手が親番

By 麻雀界編集部
【覇戦】ついに決勝進出メンバー決定!酒はる選手・瀬戸啓太郎選手がデイリーダブルで猛チャージ‼

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6月9日(火)21時30分より第8節が行われ、対局の模様がYouTube「覇戦」チャンネルにて生配信された。 MCは白石太陽さん(VPL6期生)・解説は細谷拓真さん(RMU・VPL1期生)が務めた。 対局ルール・システムと前節までの結果、今節の配信卓は次の通り。 第1試合 配信卓は酒はる選手・明太イコ選手・関口舞選手・よしふじこうすけ選手の座順に。 対局は明太イコ選手のアガリでスタートするが、東2局1本場で酒はる選手が関口選手から満貫の出アガリに成功しトップ目に。 南3局、関口選手が満貫の出アガリ・跳満のツモアガリと一気に巻き返しトップ目に。 だがオーラス、よしふじ選手が関口選手から出アガリでトップが酒はる選手に。 さらに1本場、明太イコ選手が倍満のツモアガリに成功し2着に浮上の決着となった。 別卓ではぺぺたろ選手が跳満と2度の満貫、獅子ヶ谷フレア選手が跳満、瀬戸啓太郎選手が3度の満貫、斎藤悠太選手・木下レイ選手・宗秀暁選手が2度の満貫、武則輝海選手・わたあめ選手が満貫を和了した。 第2試合 配信卓は中神翔平選手・木下選手・藤井光選手・斎藤選手の座順に。 対局は齋藤選

By 麻雀界編集部
【日本プロ麻雀協会】第25期女流雀王戦が開幕!澄川なゆ選手が3トップでロケットスタート‼

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6月1日(月)第25期女流雀王戦が開幕し、6月14日(日)に第1節の対局が全て終了した。 6月1日(月)A卓 対局者は愛内よしえ選手・朱沢悠選手・佐月麻理子選手・姫川ちより選手・田なべもえ選手の5名。 1回戦は愛内選手、2回戦は田なべ選手がトップを獲得。 3回戦は佐月選手がロングゲームを制し、続く4回戦もロングゲームとなったが再び佐月選手がトップで連勝。 5回戦は田なべ選手がトップで2勝目を獲得した。 6月5日(金)B卓 対局者は逢川恵夢選手・大崎初音選手・鈴木桃子選手・中月裕子選手の4名。 1回戦は逢川選手がトップを獲得。 2回戦は中月選手がトップを獲得し、3回戦は逢川選手の猛追を振り切って中月選手が2連勝。 4回戦は逢川選手が再びトップで2勝目を獲得し、明暗がはっきりと分かれる結果に。 6月7日(日)C卓 対局者は秋瀬ちさと選手・澄川なゆ選手・水崎ともみ選手・水谷葵選手・与那城葵選手の5名。 1回戦は澄川選手がトップを獲得。 2回戦はオーラスに逆転した水谷選手がトップを獲得、3回戦もオーラスで逆転に成功し2連勝。 4回戦は再び澄川選手がトップを獲

By 麻雀界編集部