【統計】ダブルリーチへの危険牌が判明!? 23代天鳳位・小江戸緑が統計データを公開!

--ダブリーに毎巡悩まされる日は終わったのかもしれない……。
8月16日に第23代天鳳位の小江戸緑さんが「【麻雀】 ダブルリーチに危ない牌とは? 【統計データ】」のnoteを公開した。
この記事では、ダブルリーチにおいて1~9の数牌と全部の字牌でどれが待ちになっているかの統計が記載されている。
筆者紹介
その前に記事の筆者の紹介を簡単にさせていただく。
小江戸緑さんは、普段はデータサイエンティストとして働きながら、ネット麻雀「天鳳」では“COEDO緑”の名前で活動。2024年7月1日に第23代天鳳位を獲得する。
筆者のXやnoteでは麻雀の様々な統計データや記事を公開しているので、気になった方はぜひフォロー・ご覧いただきたい。
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小江戸緑|note

ダブリーの危険牌とは……
さて、本題のダブルリーチの危険牌についての前提条件はこちらとなっている。
・母数は2009年~2024年の「天鳳」鳳凰卓東南戦におけるダブルリーチ 全5万7393件の待ち牌・マンズ、ピンズ、ソーズは不問。例えば



・そのダブリーがアガれたかどうかは不問。
・さらにその待ちが単独(ペンチャン・カンチャン・(1つのみの)単騎)なのか、複数種なのか(リャンメン・ノベタン・シャンポンなど)も集計
その約15年間にわたる天鳳で起きたおよそ57000回のダブリーの待ち牌、結果は以下の通りだ。

グラフは、各牌種(1~9と字牌各種)がダブリーの待ちになっている合計確率を棒グラフ全体の高さで表示。
そのうち1種類での待ち(ペンチャン・カンチャン・単騎)の確率を青で、複数種での待ち(両面等)確率をオレンジで表示
結果、ダブリーに最も危ない牌は「3・7」だと小江戸氏は結論。
グラフの各牌種ごとの詳細な割合は以下の通り。
牌種 | 割合 | 牌種 | 割合 | |
---|---|---|---|---|
1 | 3.78% | 東 | 2.52% | |
2 | 4.68% | 南 | 2.59% | |
3 | 5.57% | 西 | 2.69% | |
4 | 5.32% | 北 | 2.70% | |
5 | 5.32% | 白 | 2.57% | |
6 | 5.30% | 發 | 2.45% | |
7 | 5.48% | 中 | 2.58% | |
8 | 4.68% | |||
9 | 3.79% |
※上表はnote内「牌種別危険度の詳細数値」より作成
2スジにまたがる4・5・6より、尖張牌(「チェンチャンパイ」…3・7のこと)が多い結果に。確かに3と7にはペンチャン待ちがあるから、他の数牌に比べて極めて高い「単独待ち」の数字が出ているのも特徴だろう。
タンヤオ牌に比べると、字牌や1・9の危険度はやや低め。
字牌が尽きて困ったら「端っこアタック!」で凌ぐのがよいだろう。
また、字牌はどれも一緒だろうと思っていたが、7種で微妙に差異があるのも興味深い。
親の自風で、親のダブリーに放銃すると高いケースが多い


という格言、どうして…?と思っていたが、こういうデータを見ると本当にそうなのかと感心せずにはいられない。
さらに記事内では、ダブリーと通常リーチでの待ち牌も比較されている。これも非常に興味深いので、ぜひチェックしていただきたい。
実戦での活用
小江戸氏はこのデータを踏まえ、実戦においての対ダブリーの例を解説。
たとえば以下の手牌、


自身はタンヤオ赤1の1シャンテンで

このような場面で、



今回公開されたこのデータを頭の片隅に入れておくと、「ダブリーなら…!」と

なお小江戸氏は実戦での活用については盤面の状況も重要とし、
「3枚壁やダブルツーチャンス等による、盤面に応じたコンボ数の評価が正確な安全度評価に重要のため、一概には言い切れません。」



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